ブラックジャックはカードの合計点数を[21]に近づけるゲームですが、テーブルによっては様々な特殊ルールを採用している場合があります。
その中から今回は「ファイブカードチャーリー」というユニークなルールを紹介します。
ファイブカードチャーリーを知れば、いつもと違うブラックジャックの楽しみ方を味わえますよ!
もくじ
ブラックジャックのファイブカードチャーリーとは

ブラックジャックの「ファイブカードチャーリー」とは、カードを5枚引いてもバーストしなければ、その時点で自動的に勝ちが確定するという特殊なルールのことです。
ブラックジャックでは、カードの合計点数が[21]を超えると「バースト」となり、負けが確定します。
しかし、できるだけ[21]に近づけるために「ヒット」を選択して追加のカードを引いていくわけですが、カードを5枚も引きながら合計点数を[21]以下に抑えるためには、かなりの運が求められます。
その難しい条件をクリアしたこと自体がボーナスとして認められ、成立した時点で勝利となるわけです。
ブラックジャックのファイブカードチャーリーの特徴
続いて、ブラックジャックのファイブカードチャーリーの特徴を解説します。
5枚のカードで合計値が21以下の状態

ファイブカードチャーリーが成立する条件は、ハンドの合計枚数が5枚で合計値が[21]以下であることです。
上記画像では、[A]を[1]とカウントすると、5枚の合計点数が1 + 2 + 3 + 5 + 7 = 18なのでファイブカードチャーリーが成立しています。
ブラックジャックの基本的なルールは、合計値が[21]を超えずにディーラーより高い点数を目指すことですが、カードを5枚も引くとバーストする確率が大きく高まります。
具体的には、一般的なブラックジャックにおけるファイブカードチャーリーの確率は約1.5%前後なので、試行回数が100回なら98~99回はバーストする計算です。
その高いリスクをクリアしたボーナスとして、勝利が認められるというわけです。
たとえば、ハンドの合計値が[15]や[16]と弱かった場合でも、カードの合計枚数が5枚なら、その時点でプレイヤーの勝ちとなります。
導入しているゲームはほとんどない

ファイブカードチャーリーはプレイヤーに有利なルールですが、導入しているゲームはほとんどありません。
ファイブカードチャーリーはめったに成立しない役とはいえ、プレイヤーに有利なルール=カジノ側にとっては利益率(ハウスエッジ)を下げるルールといえます。
通常のブラックジャックは、カジノの中で最も還元率が高いゲームの1つであり、ファイブカードチャーリーを採用するとさらにカジノの取り分が少なくなってしまうため、多くのゲームが採用していないのです。
特に、ランドカジノではほとんど見かけることはありません。
オンラインカジノでは、ファイブカードチャーリーを採用したゲームがいくつか提供されています。
ファイブカードチャーリーは「知る人ぞ知るプレイヤーに有利なルール」なので、採用しているテーブルを見つけたら、積極的に活用していきましょう。
ブラックジャックのファイブカードチャーリー成立時の配当は2倍

ファイブカードチャーリーの成立条件は「5枚のカードの合計点数が[21]以下であること」ですが、成立時の配当は2倍です。
条件が厳しいにもかかわらず、成立しても特別な配当をもらえるわけではない点が少し残念ですね。
難易度が高い割に配当が低く狙うメリットは少ない

結論から言うと、ファイブカードチャーリーは積極的に狙っていくほどのメリットは少ないと考えておきましょう。
5枚もカードを引くという高いリスクをとったにもかかわらず、成立しても特別なボーナス配当が上乗せされるわけではありません。
たとえば、現在4枚のカードを引いて、あと1枚でファイブカードチャーリーが成立しそうな状況でも、ベーシックストラテジーに反してまでヒットを選択するのは得策とはいえません。
基本的には、ファイブカードチャーリーは「成立すればラッキー」程度に考え、あくまでもベーシックストラテジーにしたがって基本に忠実なプレイを心がけることが重要です。
ブラックジャックのファイブカード以外のチャーリーの種類
シックスカードチャーリー | 6枚のカードで合計値が21以下 |
セブンカードチャーリー | 7枚のカードで合計値が21以下 |
エイトカードチャーリー | 8枚のカードで合計値が21以下 |
ナインカードチャーリー | 9枚のカードで合計値が21以下 |
テンカードチャーリー | 10枚のカードで合計値が21以下 |
ブラックジャックには、ファイブカード以外にもチャーリーの種類が存在します。
カードの合計値が[21]以下であることが条件で、カードの枚数が6~10枚となっています。
5枚のカードでも成立させることが難しいのに、それ以上のカードを引いて合計値を[21]以下に抑えなければいけない、とさらに条件が厳しくなっており、実戦でそのような場面を見ることはほぼありません。
採用しているブラックジャックも少ないのですが、知識の1つとして覚えておくといいでしょう。
ブラックジャックのファイブカードチャーリー以外の代表的な役
ブラックジャックには、ファイブカードチャーリー以外にも様々な役があります。
ブラックジャックの知名度のある役
役名 | 内容 |
ナチュラルブラックジャック | Aと絵柄(J・Q・K)の組み合わせ |
クイーンジャック | ダイヤのAとダイヤのQの組み合わせ |
イレブンカード | ハンド合計枚数が11枚でバーストしていない状態 |
セブンカード | ハンド合計枚数が7枚で合計値21で成立 |
アンダーセブン | ハンド合計枚数が7枚で合計値21以下で成立 |
シックスカード | ハンド合計枚数が6枚で合計値21で成立 |
アンダーシックス | ハンド合計枚数が6枚で合計値21以下で成立 |
スリーセブン | 7のカードが3枚揃って成立 |
678 | 6・7・8のカードが合計値21で成立 |
エーストゥシックス | Aから6の連番で6枚のカード合計値21で成立 |
ブラックジャックの知名度のある役をまとめました。
最初に配られた2枚のカードの合計値が[21]のナチュラルブラックジャックは、ブラックジャックで最強のハンドです。
その他にも、ダイヤの[A]と[Q]で完成するクイーンジャック、決められた枚数で合計値が[21]以下の場合に成立する役などがあります。
[7]のカードが3枚揃って成立するスリーセブンについては、通常は特別な配当はつきませんが、オンラインカジノの中には期間限定でスリーセブンが成立するとボーナスを配布してくれる、というイベントを開催しているところがあります。
ブラックジャックが好きな方は、そのようなイベントに参加すると勝利金以外のボーナスを獲得できるチャンスなので、オンラインカジノのお知らせを見逃さないようにしましょう。
ブラックジャックのサイドベットの役
役名 | 内容 |
パーフェクトペア | 同じ数字、同じ数字と図柄などのペアで成立 |
21+3 | プレイヤーとディーラーのカードの組み合わせによるポーカーの役で成立 |
ホット3 | プレイヤーとディーラーのカード合計値が19~21で成立 |
バストイット | ディーラーのハンドがバーストすると予想して賭けること |
ブラックジャックのサイドベットとは、合計点数を[21]に近づけるメインベット以外に、特定の条件で成立する賭け方です。
サイドベットには、特定のカードの組み合わせやディーラーのバーストを予想するものなどがあります。
ただし、ブラックジャックではサイドベットだけに賭けることはできません。
また、サイドベットは配当が高く成功すると高配当を獲得できますが、勝率だけでなく還元率も低くなっています。
たとえば、一般的なブラックジャックだとベーシックストラテジーを使用した場合の還元率は約99.5%ですが、サイドベットで最も還元率の高い「21+3」は約96.30%なので、毎ゲームをサイドベットに賭けるのは得策とは言えません。
ブラックジャックのサイドベットは、メインベットの合間にお遊び的な感覚で使うことをおすすめします。
イギリス版ブラックジャックのポンツーンではファイブカードチャーリーを採用

イギリスで生まれたブラックジャックの派生ゲーム「ポンツーン」では、公式ルールとしてファイブカードチャーリーを採用しています。
ポンツーンは、ファイブカードチャーリーの呼び方や配当、ゲームの進め方に違いがあり、ブラックジャックをよりスリリングにしたゲーム性が特徴です。
ポンツーンはディーラーの2枚のカードが伏せられたまま

ポンツーンとブラックジャックの大きな違いは、ディーラーのカードが2枚とも伏せられているという点です。
ブラックジャックでは、ディーラーのカードは1枚が表向き(アップカード)になっているので、自分のハンドとディーラーのアップカードを見て戦略を立てます。
しかし、ポンツーンはディーラーのカードが分からないので、プレイヤーはその状況でヒットやスタンドなどの判断を下さなくてはいけません。
たとえば、自分のハンドが[15]の時にヒットするかどうか、[10]の時にダブルダウンを選ぶかどうかなど、通常のブラックジャックに慣れている人にとっては判断に悩む場面が数多く出現します。
ファイブカードチャーリーはファイブカードトリックと呼ばれる

ポンツーンでは、ファイブカードチャーリーは「ファイブカードトリック」という名前で呼ばれています。
成立条件はファイブカードチャーリーと同じで、5枚のカードを引いてバーストしなければ成立します。
ファイブカードトリックの配当は3倍

ポンツーンでは、ファイブカードトリックが成立した場合の配当が3倍になっています。
ファイブカードチャーリーの配当は2倍なので、ポンツーンの方がファイブカードトリックの重要度が高くなっている点が特徴です。
そのため、ファイブカードチャーリーを狙うメリットが少ないブラックジャックと異なり、ポンツーンは多少のリスクを取っても5枚目のカードを引く価値があるといえます。
このハイリスクハイリターンな配当が、ポンツーンの魅力です。
まとめ
ブラックジャックのファイブカードチャーリーは、5枚カードを引いてもバーストしなければ勝利となる特殊なルールです。
ただし、採用しているゲームが少なく配当も2倍のため、ベーシックストラテジーを無視してまで狙うことはおすすめしません。
基本的には、「成立すればラッキー」程度に考えておくといいでしょう。
一方、イギリス版ブラックジャックと呼ばれる「ポンツーン」のファイブカードトリックは、配当が3倍なので時にはリスクを犯してでも狙う価値があります。
通常のブラックジャックと異なるゲーム性を楽しみたい方は、ぜひポンツーンもお楽しみください。
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