バカラはプレイヤーとバンカーのどちらが勝つかを予想するだけのシンプルなルールなので、基本的には運任せのゲームです。
しかし、バカラには世界中の数学者やギャンブラーが考案した攻略法が存在し、特に有名なものに「カードカウンティング」と呼ばれる手法があります。
カードカウンティングとは、場に出ているカードの点数を数えることで、次のゲームはプレイヤーとバンカーのどちらが有利になるかを予想するという攻略法です。
この記事では、バカラのカードカウンティングについて具体的な手順や効果、注意点などを初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
カードカウンティングってブラックジャックだけでなくバカラでも使えるんですね!
カウンティングをマスターすればゲームを有利に進められますが、難易度が高いので仕組みとやり方をしっかり覚えましょう。
もくじ
バカラのカードカウンティングとは
バカラのカードカウンティングとは、使用されたカードの点数を計算し、シュー内に残っているカードを把握することで、プレイヤーとバンカーのどちらが勝ちやすいかを予想する攻略法です。
カジノに詳しい方なら、カウンティングといえばブラックジャックを連想するのではないでしょうか。
必勝法に近いブラックジャックのカウンティングと比較すると、バカラのカウンティングはそこまで大きな効果は見込めません。
しかし、海外のカジノ攻略サイトや掲示板ではバカラのカウンティングに関する様々な意見が飛び交っており、「バカラのカードカウンティングを使って大儲けしている」という人もいるほどです。
実戦ですぐに使うかどうかはさておき、知っておいて損はない攻略法といえるでしょう。
バカラのカードカウンティングで知っておくべき用語
バカラのカードカウンティングの説明に入る前に、まず知っておくべき用語を紹介します。
カードカウンティングの解説で度々登場する用語なので、ここでしっかりと理解しておきましょう。
デック(デッキ)
デック(デッキ)の数え方
- 6デック = 52枚 × 6 → 312枚
- 8デック = 52枚 × 8 → 416枚
デック(デッキ)とは、ジョーカーを除いた1組52枚のカードの組数をいいます。
バカラやブラックジャック、ポーカーなどのカジノゲームでは、基本的にジョーカーを使わないので、1(A)~13(K)の13枚 x 4つの絵柄(ダイヤ、ハート、クラブ、スペード)で1デック=52枚です。
ライブバカラでは、6デック = 52枚 × 6 → 312枚、または8デック(52枚 × 8 → 416枚)が使用されることが多く、カードの残りが少なくなるとデック交換が行われます。
シュー
シューとは、ランダムにシャッフルした複数デックのカードを収納する箱型の入れ物のことです。
ディーラーは、シューからカードを順番に引き出してプレイヤーとバンカーへ配ります。
シャッフルについては、カジノによってはディーラーが目の前で行う場合がありますが、オンラインカジノでは時間省略のため、スタッフがテーブルの背後で行うことが多いです。
シューの交換でそれほど時間を取られることがないため、スムーズにサクサクとプレイできます。
ディスカードホルダー
ディスカード・ホルダー(Discard Holder)とは使用したカードを格納し、保管しておくケースのことです。
バカラでは、1度使用したカードはデックの交換まで再び使用することはありません。
バカラのカウンティングは、シューの交換直後から始めるので、ディスカードホルダーにカードが貯まっているテーブルを見つけたら、カウンティングの準備を始めるといいでしょう。
バカラのカードカウンティングが有効な理由
次に、バカラのカードカウンティングが有効な理由について解説します。
まずは上記画像をご覧ください。
これは罫線(けいせん)と呼ばれる過去の勝敗記録をまとめた出目表で、最上段の罫線(大路)は青丸がプレイヤーの勝利、赤丸がバンカーの勝利を意味します。
画像を見ると、青丸(プレイヤー)の4連勝、赤丸(バンカー)が5連勝という場面がありますね。
バカラはプレイヤー・バンカーともに勝率が約50%なので、バカラで連勝が起きる確率は以下の計算式で算出できます。
連勝が起きる確率
- 2連勝の確率は0.5 x 0.5 =0.25(25%)
- 3連勝の確率は0.5 x 0.5 x 0.5 =0.125(12.5%)
- 4連勝の確率は0.5 x 0.5 x 0.5 x =0.0625(6.25%)
- 5連勝の確率は0.5 x 0.5 x 0.5 x 0.5 =0.03125(3.125%)
4連勝の確率が約6%、5連勝の確率が約3%しかないということは、連勝の場面ではカードが偏って一方が勝ちやすい状況が発生していた、と考えられるのです。
もし、そのような状況の時に有利な方へ賭ければ、バカラの勝率を上げることができます。
これが、バカラのカードカウンティングが有効な理由です。
バカラのカードカウンティングでプレイヤーとバンカーが有利になる状況
ここからは、バカラのカードカウンティングに関する具体的な内容に入っていきます。
まず、カードカウンティングでプレイヤーとバンカーがそれぞれ有利になる状況を覚えましょう。
シュー内に4以下のカードが多い場合はプレイヤー有利
シュー内に「4」以下のカードが多い場面では、プレイヤーが有利になります。
バカラでは「0」にカウントされる「10」「絵柄(J、Q、K)」も、「4」以下に含まれるのでご注意ください。
その理由について、イラストを用いて解説します。
プレイヤーが3枚目を引くと合計値が9に近づく確率が上がる
まず、シュー内に4以下のカードが多くある場合、最初の2枚の合計値が5以下の確率が高くなります。
上記では、2枚のカードが配られた時点でプレイヤーの合計値が「3」、バンカーの合計値が「5」なので、プレイヤーへ3枚目のカードが追加されます。
シュー内に「4」以下のカードが多いので「3」が追加されたと仮定すると、プレイヤーの合計値は「6」でバンカーには3枚目のカードが配られません。
したがって、プレイヤー「6」vsバンカー「5」でプレイヤーの勝ちになります。
同様の例をもう少し見てみましょう。
▼プレイヤーのハンド合計値が4なので3枚目のカードを引く
最初の2枚のカードが配られた時点での合計値は、プレイヤーが「4」でバンカーが「6」なのでプレイヤーへ3枚目のカードが追加されます。
▼プレイヤーの勝利
シュー内に「4」以下のカードが多いので「3」が追加されたと仮定すると、プレイヤーの合計値は「7」でバンカーには3枚目のカードが配られません。
結果は、プレイヤー「7」vsバンカー「6」でプレイヤーの勝ちです。
このように、シュー内に「4」以下のカードが多い場合はプレイヤーが有利になります。
シュー内に6以上のカードが多い場合はバンカー有利
続いて、バンカーが有利な場合を覚えましょう。
シュー内に「6」以上のカードが多い場合はバンカーが有利になります。
こちらについても、カードを使って解説します。
プレイヤーが3枚目を引いても合計値が小さくなる確率が上がる
上記画像では、2枚のカードが配られた時点での合計値はプレイヤーが「4」、バンカーが「3」です。
この場合、プレイヤーの合計値が「5」以下なので、プレイヤーへ3枚目のカードが追加されます。
シュー内に「6」以上のカードが多いので「9」が配られたとすると、プレイヤーの合計値は「3」です。バンカーへは3枚目のカードが配られませので、プレイヤー「3」vsバンカー「5」でバンカーの勝ちになります。
同じような例をシミュレーションしてみましょう。
▼プレイヤーのハンド合計値が5なので3枚目のカードを引く
上記では、2枚のカードが配られた時点での合計値はプレイヤーが「5」、バンカーが「7」で、プレイヤーの合計値が「5」以下なので3枚目が配られます。
▼バンカーの勝利
シュー内に「6」以上のカードが多いので「9」が追加され、プレイヤーの合計値は「4」になりました。
バンカーへは3枚目のカードは配られず、プレイヤー「4」vsバンカー「7」でバンカーの勝ちです。
このように、シュー内に「6」以上のカードが多い場合はバンカーが有利になります。
シュー内に残っているカードの偏りを利用するのがカードカウンティングなんですね!
正解!仕組みを理解できたら後はやり方を覚えるだけですよ!
バカラのカードカウンティングのやり方
シュー内に残っているカードによって、プレイヤーとバンカーのどちらが有利か分かったところで、いよいよバカラのカードカウンティングの具体的な方法について解説します。
カードカウンティングを行う場合、まず最初にデック数の確認が必要です。
デック数によってカードの残り枚数が変わるので、必ずチェックするようにしましょう。
▼バカラのデック数の確認方法
ちなみにライブカジノに特化したプロバイダーとして有名なEvolution Gaming社では、「遊び方」からデック数を確認することができます。
数字別に使われたカードをカウントする
バカラでカードカウンティングを行う場合は、上記のように使用されたカードの枚数を手書きでメモしていきます。
ライブバカラでは、ベットの制限時間が決められているため、メモを見て瞬時に判断できる状態にしておくことが重要です。
新しいシューの最初からカウンティングを開始し、中盤~後半まで進んだときに「4」以下のカードが多くなればプレイヤーが有利な状況と判断できるのでプレイヤーへベットします。
逆に「6」以上が多ければバンカーが有利な状況なので、バンカーへベットします。
カードカウンティングのポイントは、以下の2点です。
ポイント
- シュー内にあるカードに「4」以下が多ければプレイヤーが有利
- シュー内にあるカードに「6」以上が多ければバンカーが有利
したがって、「4」と「6」は文字を大きくする、太くする、色を変えるなどして分かりやすくしておくのもいいでしょう。
▼有利不利グループで分けてもOK
カードカウンティングで知りたいことは、シュー内に「4」以下が多いか、「6」以上が多いか、なので上記のように「A~4」「6~K」に分けてカウントする方法もあります。
この方法を使えば、直感的にプレイヤーとバンカーのどちらが有利かを判断できるので便利です。
プレイヤーとバンカーに分けてカードをカウントする
その他に、プレイヤーとバンカーに分けてカウントしていく方法もあります。
この方法を使えば、カウントの見落としや重複を避けることができるので、より確実にカウンティングしたい人におすすめです。
ここまでカードカウンティングの方法を3種類紹介しました。
どの方法も、「シュー内に4以下のカードが多く残っている」「シュー内に6以上のカードが多く残っている」を分かりやすく可視化することを目的にしています。
どのカウント方法が優れている、ということはないので自分に合ったやり方を選んでください。
カードを3つのグループに分けてカウントする(ハイローシステム)
続いて、カードを3つのグループに分けてカウントするハイローシステムというやり方を紹介します。
ハイローシステムでは、場に出たカードを以下のように3種類に振り分けて計算します。
ハイローシステムの計算
- 「10、J、Q、K」が出れば「+1」
- 「6、7、8、9」が出れば「0」
- 「A、2、3、4、5」が出れば「-1」
このルールで計算を続けていき、結果が+の時はバンカーが有利な状況、‐の時はプレイヤーが有利な状況と判断できます。
ただし、+1、-1のような場合にはカードの偏りが起きているとは判断できません。
プラス・マイナスともに数値が大きいほど偏りが起きている可能性が高いので、最低でも計算結果がどちらかへ3以上になってから判断することをおすすめします。
基本的にはデック数を確認して場に出たカードをメモしていくだけOKですよ!
なるほど!私は有利不利グループで分けてやってみます!
バカラのカードカウンティングを使う際の注意点
ここでは、バカラのカードカウンティングを使う際の注意点を解説します。
カードカウンティングはすぐに効果が発揮されない
まず1つ目の注意点は、バカラのカードカウンティングはプレイを始めてすぐに効果が発揮されるわけではないという点です。
カウンティングはカードの偏りを利用して勝敗を予測する手法なので、シューを交換したばかりの序盤では信頼性がそれほど高くありません。
カードの残りが少なくなってくる中盤から終盤、なおかつプラス・マイナスのいずれかに偏った状態になって効果を発揮します。
カードカウンティングは100%勝てるわけではない
2つ目の注意点は、バカラのカードカウンティングを使っても100%勝てるわけではないという点です。
カウンティングの効果が期待できる終盤でカードの偏りを確認できても、高勝率は期待できますが必ず勝てるわけではありません。
したがって、高額ベットで負けを一気に取り戻そうとしたり、手持ちの資金すべてを賭けて大勝ちを狙うといったギャンブル要素の強いベットをしていると、必ずどこかで資金がパンクしてしまいます。
カウンティングは、通常よりやや高い勝率が期待できるが必勝法ではないということを理解しておきましょう。
ランドカジノでのカードカウンティングは違反行為
バカラのカウンティングは、ランドカジノでは違反行為とされているのでご注意ください。
公式に禁止されていなくても、暗黙の了解として禁止されており、アプリやメモなどでカウンティングを行っていると退場、出入り禁止などの処分を受けてしまいます。
したがって、カードカウンティングを行う場合はオンラインカジノのライブバカラを利用しましょう。
オンラインカジノなら、カウンティングを行ってもバレることはありません。
カードカウンティングはライブバカラで使用する
バカラのカードカウンティングは、必ずライブバカラで使用してください。
オンラインカジノにはビデオゲーム(ソフト版)のバカラがありますが、こちらは1ゲームごとにカードがシャッフルされるため、カウンティングを行っても意味がありません。
ただし、ライブバカラでの実践に備えてソフト版のバカラでカウンティングの練習といった目的で使うことはできます。
「いきなりライブバカラでカウンティングを行うのは不安」という方は、ソフト版のバカラを使って練習するのもいいでしょう。
必ずデックがシャッフルされたタイミングでスタートする
ライブバカラでカードカウンティングを行う場合、必ずデックがシャッフルされたタイミングでスタートしなければいけません。
途中からカウンティングを行って、仮に一方へ数値が傾いたとしても、それまで逆に傾いていたものが平均化されただけの可能性があります。
したがって、プレイヤー・バンカーのどちらが有利な状況であるかを判断することはできません。
オンラインカジノでカードカウンティングを行う場合は、シューの残りカードが少ないテーブルを見つけ、デックの交換が行われるまで待つようにしましょう。
カウンティングはゲームの後半で効果が発揮されるため、根気よく続けていくのが勝利のカギです!
まとめ
今回は、バカラのカードカウンティングについて効果や具体的なやり方、実戦で使う場合の注意点などを解説してきました。
バカラはプレイヤー・バンカーのどちらに賭けても勝率は約50%ですが、実際にはどちらか一方へ大きく勝敗が傾くことが多く、そのような場合にはカードの偏りが生じています。
カードカウンティングを使えば、その状況をいち早く見抜くことができるため、勝率をアップさせることが可能です。
ただし、オンラインカジノのライブバカラでのみ使える手法である点にご注意ください。
ぜひカードカウンティングを習得して、ライブバカラで稼いでいきましょう。
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