ブラックジャックで利益を上げるためには、3種類のベーシックストラテジー(ハードハンド・ソフトハンド・スプリット)を使いこなすことが必要です。
そのベーシックストラテジーの中から、今回はソフトハンドを取り上げて解説していきます。
ソフトハンドは「A」を含んでおり、「A」は1と11のどちらにもカウントできるため、「分かりにくい」と感じるかもしれませんがポイントを押さえれば効率的にマスターできるのでご安心ください。
この記事では、ベーシックストラテジーのソフトハンドのポイントや注意点などを練習問題を交えて初心者にも分かりやすく解説していきます。

ソフトハンドは攻撃的なチャートになっていますよ。
攻めの1手というわけですね!

もくじ
ブラックジャックのソフトハンドとはベーシックストラテジーのひとつ

ブラックジャックのベーシックストラテジーは、プレイヤー側のハンドによって3種類に分かれており、ソフトハンドはそのうちの1つです。
プレイヤーの最初のハンドに[A]がある場合に使用するチャート

ブラックジャックのベーシックストラテジーは、以下の3種類に分かれています。
- ハードハンドチャート(ハンドにAが含まれていないカードの組み合わせ)
- ソフトハンドチャート(ハンドにAが含まれているカードの組み合わせ)
- スプリットチャート(2枚のカードが同じ数字)
ソフトハンドチャートは、プレイヤーへ配られたカードに「A」が1枚含まれている場合の最適なアクションを示したものです。
ブラックジャックでは、「A」は「1」と「11」の有利な方へカウントできるため、ソフトハンドは攻撃的なアクションが多くなっています。
ベーシックストラテジーのソフトハンドを使用するメリット

ブラックジャックの中で、「A」は「1」と「11」という2種類の数字を選択できる唯一のカードです。
そのため戦略の幅が広がるというメリットを持っていますが、同時に最適なアクションを選択するのが難しいというデメリットも併せ持っています。
自分の感覚や経験などから、最も期待値の高い最適なアクションを常に選択するのは不可能といってもいいでしょう。
しかし、ベーシックストラテジーのソフトハンドチャートを利用すれば、手札に「A」が含まれている場合の最適なアクションを機械的に選択することができます。
この点が、ソフトハンドチャートを利用する最大のメリットです。
ブラックジャックのベーシックストラテジーのソフトハンドの基本的な使い方
ブラックジャックのソフトハンドは、2種類の数字から好きな方を選べる「A」を含んでいるため、難しそうに見えるかもしれません。
しかし、ポイントを理解しておけば初心者でもすぐに最適なアクションを選択できるようになります。
ここではベーシックストラテジーのソフトハンドの基本的な使い方を見ていきましょう。

上記では、プレイヤーのハンドは「A」と「8」なので「9または19」、ディーラーのハンドは「2」です。
ストラテジーチャートに当てはめて「スタンド」を選択

上記はベーシックストラテジーのソフトハンドチャートで、プレイヤーのハンドとディーラーのアップカードの交点に書かれている文字が最適なアクションとなっています。
プレイヤーの「A・8」とディーラーの「2」を見ると「S」と示されているので、この場合の最適なアクションはスタンドです。
このようにソフトハンドチャートを参照すると、最も期待値の高いアクションが分かります。
ブラックジャックのベーシックストラテジーのソフトハンドで覚えるべきアクション
ベーシックストラテジーのソフトハンドチャートは、「A」を含んでいるため複雑そうに見えますが、ポイントを抑えれば比較的簡単に理解できます。
ここではベーシックストラテジーのソフトハンドで覚えるべきアクションを解説します。
プレイヤーハンドがA+6以下の時はヒットまたはダブルダウン

まず、プレイヤーのハンドが「A+6以下」の時は必ずヒットまたはダブルダウンを選択します。
上記はプレイヤーのハンドが「A」と「3」で条件に当てはまるため、ヒットが最適なアクションです。
▼カードを追加してもバーストしないのでヒット

プレイヤーの追加カードが「3」だったので、合計値は「17」。ディーラーがバーストしたので勝利しました。
プレイヤーのハンドが「A+6」以下の時は、次にカードを引いてもバーストすることは100%ありません。
ヒットを選んでハンドの強化を狙いましょう。
プレイヤーハンドがA+8以上の時はスタンド

次にプレイヤーのハンドが「A+8」以上の時はスタンドを選択します。
上記ではディーラーのハンドは、「A」と「8」なのでディーラーのハンドに関わらずスタンドが最適なアクションです。
▼ディーラーのバースト狙いでスタンド

ディーラーがバーストしたので勝利しました。
プレイヤーのハンドが「A+8」以上というのは、こちらの3種類です。
ハンド | 合計値 |
---|---|
A・8 | 9または19 |
A・9 | 10または20 |
A・10 | 21(ブラックジャック) |
「A」と「8」の場合は、Aを11にカウントすると合計値が「19」と3番目に強い点数です。
仮にカードを追加しても、これより強いハンドになる可能性は低いので、このまま勝負するのが最適な選択になります。

まずはこのポイントを覚えるようにしましょう!
ベーシックストラテジーのソフトハンドの練習問題で最適アクションを覚えよう!
ここではベーシックストラテジーのソフトハンドを使った練習問題を用意しました。
ソフトハンドの基本的な使い方を確認しながら、実際に問題を解いてみましょう。
すぐに答えを見ずに、必ず自分で考えてから確認するとベーシックストラテジーの理解が早くなりますよ。
ソフトハンドチャートを使った問題①
1問目はプレイヤーのハンドが「A+4」、ディーラーのアップカードが「10」です。
ここでの最適な選択を考えてみましょう。
▼最適なアクションは「ヒット」

ストラテジーチャートを確認すると「H」と示されているので、ヒットが最適な選択です。
「プレイヤーハンドがA+6以下の時はヒットまたはダブルダウン」という法則が当てはまりますね。
プレイヤーのカードが「A+4」の時は、次に[10]を引いても「A」を1にカウントすれば「6」となり、バーストすることはありません。
「A+6」以下の時は、ハンドの強化を狙ってヒットを選びましょう。
ソフトハンドチャートを使った問題②

2問目は、プレイヤーのハンドが「A+8」、ディーラーのアップカードが「7」です。
ここでの最適なアクションを考えてみましょう。
▼最適なアクションは「スタンド」

ソフトハンドチャートを確認すると「S」と示されているので、ここでの最適なアクションはスタンドです。
プレイヤーのハンドが「A+8」の時は、Aを「11」とカウントすると合計値が「19」になります。
カードを追加してもこれ以上強いハンドになる確率は低いので、「A+8」以上の時はスタンドで勝負するというのが最も期待値の高い選択です。
ソフトハンドチャートを使った問題③

3問目は、プレイヤーのハンドが「A+4」、ディーラーのアップカードが「6」です。
ここでは、どのアクションを選択するべきでしょうか。
▼最適なアクションは「ダブルダウン」

ソフトハンドチャートを確認すると「D」と示されているので、ダブルダウンが最適な選択です。
1問目と似ていますが、ここではディーラーのハンドが「6」なので、ヒットではなくダブルダウンの方が期待値が高くなっています。
その理由は2点あります。
まず、ソフトハンドの場合は「A」を1または11にカウントできるので、次に[10]を引いても「A」を1にカウントすればバーストすることは100%ありません。
したがって、ヒットを選んでハンドの強化を狙うことができるのです。
もう1つは、ディーラーのバースト確率が高いという点です。
以下の表をご覧ください。
ディーラーのアップカード | バースト確率 |
---|---|
2 | 35.3% |
3 | 37.5% |
4 | 40.3% |
5 | 42.9% |
6 | 42.1% |
7 | 26.0% |
8 | 23.9% |
9 | 23.3% |
10 | 21.4% |
A | 11.6% |
上記を見ると、ディーラーのアップカードが「6」の時にバーストする確率は42.1%もあります。
したがって、仮にプレイヤーが強いカードを完成できなくてもディーラーのバーストを期待できるため、ヒットよりもダブルダウンを使って勝負を仕掛けるべきなのです。
ヒットとダブルダウンの使い分けについてはある程度の練習が必要なので、後ほど紹介するビデオブラックジャックなどを使って覚えるようにしましょう。

リンは全部できた?
チャートを見ながらなら楽勝です!

ちなみにチャートがなければ何もわかりませんでした!


ひとつずつ覚えましょうね。
ブラックジャックのベーシックストラテジーのソフトハンド使用時の注意点
ここでは、ブラックジャックのベーシックストラテジーでソフトハンドを使用する際の注意点を解説します。
ソフトハンドチャートを使っても100%勝てるわけではない

ベーシックストラテジーのソフトハンドチャートは、ブラックジャックで利益を上げるためには不可欠なものですが、チャートを使っても100%勝てるわけではありません。
あくまでも、プレイヤーとディーラーに配られたカードの組み合わせから最も期待値の高いアクションを教えてくれるものであり、チャート通りにプレイしても負けることはあります。
ブラックジャックでベーシックストラテジーを使った場合の勝率は約49.50%(使わなかった場合は約43.00%)なので、2回に1回は負ける計算です。
したがって、5連勝することもあれば5連敗することもある、ということを想定しておかなければいけません。
このことを理解しておかないと、連敗が続いた時に「ベーシックストラテジーは役に立たない」と勘違いすることにつながります。
ブラックジャックで利益を上げるためには、ベーシックストラテジーを正しく使うことに加えて、適切な資金管理方法をマスターすることも必要です。
ソフトハンドはアレンジせずに使用する

ベーシックストラテジーのソフトハンドチャートは、アレンジせずにそのまま使用するようにしましょう。
各アクションについては、統計上で最も期待値の高い選択が示されており、自己流でアレンジすると理論上の還元率を最大限に引き出すことができなくなります。
たとえば、ソフトハンドチャートでダブルダウンと示されているのに、「賭け金を追加するのがイヤだから、ヒットにしておこう」などといったプレイはおすすめしません。
練習問題でも触れましたが、ブラックジャックのソフトハンドは「A」を1と11の好きな方へカウントできるので、どんなカードを引いてもバーストすることはありません。
また、ソフトハンドチャートでダブルダウンと示されている場合は、ディーラーがバーストする率も高いため思い切って勝負を仕掛けることが重要です。
ベーシックストラテジー通りにプレイすることは、ブラックジャックで長期的に利益を出すことにつながるので、自己流でアレンジせずチャート通りのアクションを選択しましょう。
ディーラーの伏せカードや追加カードは全て[10]と仮定する

ブラックジャックでは、ディーラーの伏せカード・ディーラーとプレイヤーに追加されるカードはすべて[10]と仮定して戦略を組み立てます。
各カードの出現確率を表にしたのでご覧ください。
カード | 出現率 |
---|---|
A | 約7.69% |
2 | 約7.69% |
3 | 約7.69% |
4 | 約7.69% |
5 | 約7.69% |
6 | 約7.69% |
7 | 約7.69% |
8 | 約7.69% |
9 | 約7.69% |
10、J、Q、K | 約30.76% |
ブラックジャックでは、「10、J、Q、K」の4枚を[10]とカウントするため、[10]の出現確率は4/13(約30.76%)になります。
したがって、約3回に1回は[10]が出現することから、伏せカードと追加カードは[10]と仮定するのが合理的な考え方です。
これはソフトハンドチャートだけでなくハードハンドチャートとスプリットハンドチャートにも共通しており、このことが分かっているとベーシックストラテジーの理解が早くなります。
また、ランドカジノのブラックジャックでベーシックストラテジーチャートの持ち込みが禁止されている場合でも、チャートなしで正しい判断ができるようになるので、「伏せカードと追加カードは[10]と仮定する」ということを覚えておきましょう。
インシュランスは使用しない

ベーシックストラテジーのソフトハンドチャートでは、インシュランスは使用しません。
インシュランスとは「保険」という意味で、ディーラーのアップカードが「A」だった場合に使用できるアクションです。
インシュランスを選択すると、賭け金の半分が追加で差し引かれますが、ディーラーにナチュラルブラックジャックが完成した場合には追加ベット分の3倍配当が払い戻されます。
たとえば、最初に10ドルをベットしてインシュランスで5ドルを追加したとします。
ディーラーにブラックジャックが完成していたら、5ドル分の3倍配当=15ドルが払い戻されるため損益を±0にできるのです。
ただし、ディーラーのアップカードが「A」のときにナチュラルブラックジャックが完成する確率は、[10]の出現率=30.76%なので、追加ベット分の3倍配当しかもらえないインシュランスは還元率を下げるアクションと考えられます。
したがって、ベーシックストラテジーのソフトハンドチャートではインシュランスは登場しません。
以上のことから、「インシュランスしますか?」と聞かれても使用せず、現在のカードで勝負を続けるようにしましょう。
ビデオゲームで慣れてからライブゲームでのプレイがおすすめ

ベーシックストラテジーのソフトハンドチャートをマスターするためには、いきなりライブブラックジャックをプレイするのではなく、ビデオゲームで慣れてからライブで使用するという手順がおすすめです。
オンラインカジノのライブブラックジャックはアクションの選択に時間制限が設定されており、初心者の方がソフトハンドチャートを確認しながらプレイすると、時間内にアクションできない可能性があります。
また、時間を気にしていると間違った選択をしてしまう可能性があるので、最初からライブゲームで使用することはおすすめしません。
ビデオブラックジャックなら自分のペースでゲームを進行できるので、チャートを見ながら正確にアクションを選択できますし、「どうしてこのアクションが推奨されているのか?」とじっくり考えることもできるため、ベーシックストラテジーの理解が早くなります。
慣れるまではビデオゲームで練習し、ソフトハンドチャートを見なくてもほぼ確実に最適なプレイができるようになってからライブゲームで試すようにしましょう。
ライブブラックジャックはビデオゲームと違い、ランドカジノの雰囲気を再現した豪華なスタジオセットのもとで、プロのディーラーと勝負できるので臨場感やドキドキ感を存分に楽しめますよ。
ベーシックストラテジーのソフトハンド使用の練習におすすめのブラックジャック
オンラインカジノには、ベーシックストラテジーの習得に最適なブラックジャックが多数用意されています。
その中から特におすすめの機種を厳選して紹介します。
ブラックジャックマルチハンド(Blackjack Multi Hand)

ソフトウェア会社 | iSoftBet(アイソフトベット) |
ミニマムベット(最低ベット額) | 1ドル |
マックスベット(最高ベット額) | 100ドル |
還元率(ペイアウト率) | 99.40% |
このゲームが遊べるオンラインカジノ | ・ベラジョンカジノ ・遊雅堂 ・インターカジノ など |
1つ目に紹介するのは、2010年に設立された大手プロバイダのiSoftBetよりリリースされているマルチハンドブラックジャックです。
こちらのブラックジャックは3ハンド同時にプレイできるため、ベーシックストラテジーのソフトハンドを効率的にマスターできます。
最低ベット額が1ドルとなっており、3ハンド同時にプレイしても1ゲーム3ドルしかかからないので、資金が少ない人も安心ですね。
また、「オートスタンド」という便利機能が付いている点も特徴です。
オートスタンドとは、プレイヤーが17以上のハンド(Aを含むソフトハンドの場合は19以上、スプリットは含まない)の場合に、自動でスタンドしてくれる機能です。
複数ハンドを同時にプレイしたり、長時間プレイを続けていると間違ってスタンドすべき時にヒットを選択してしまう可能性がありますが、マルチハンドブラックジャックならそのようなミスを防げます。
ヨーロピアンブラックジャック(European Blackjack)

ソフトウェア会社 | Play’n GO(プレインゴー)など |
ミニマムベット(最低ベット額) | 1ドル |
マックスベット(最高ベット額) | 100ドル |
還元率(ペイアウト率) | 99.54% |
このゲームが遊べるオンラインカジノ | ・ライブカジノハウス ・ボンズカジノ ・カジ旅 など |
2つ目は、ムーンプリンセスやリアクトゥーンズなどスロットの大ヒット機種を次々にリリースしているPlay'n GOのヨーロピアンブラックジャックです。
ヨーロピアンブラックジャックの基本的なルールや配当は通常のブラックジャックと同じですが、通常のブラックジャックが最初にディーラーへ伏せカード(ホールカード)が配られるのに対して、ヨーロピアンルーレットではアップカードの1枚だけが配られます。
その後、プレイヤーのハンドが確定してからディーラーに残りのカードが配られるという流れになっており、特に違いを気にする必要はなく、ベーシックストラテジーのソフトハンドチャートに関しても変更はないので、そのまま適用可能です。
オンラインカジノのライブブラックジャックには、ヨーロピアンブラックジャックが多いので、その練習としても使えます。
また、Play'n GOのビデオブラックジャックには通常のブラックジャックもあるので、そちらを選んでもかまいません。
まとめ
今回は、ベーシックストラテジーの中からソフトハンドについて解説してきました。
ソフトハンドは、1と11の好きな方へカウントできる「A」を含んでいるため、最初に19(A+8)以上のハンドが出来ている場合を除けば、基本的にはヒットまたはダブルダウンで強いハンドを作りに行くのが最適な選択です。
ダブルダウンについては完璧に覚えるまで時間がかかるかもしれませんが、初心者の方や不安な人は当サイトのストラテジーチャートをご利用ください。
また、ベーシックストラテジーの効果を最大限に引き出すためには、ソフトハンドだけでなくハードハンドとスプリットハンドの理解も必要です。
ベーシックストラテジーを使って、オンラインカジノのブラックジャックで稼いでいきましょう。
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