ブラックジャックで勝つために、ベーシックストラテジーやカードカウンティングを学んでいる人は多いと思いますが、それだけでは不十分です。
本当に勝ち続けているプレイヤーは、「いつプレイを終了するか」というやめどきを重視しています。
この記事では、ブラックジャックで熱くならずに利益を確定し、大負けを防ぐための「やめどき」の見極め方を初心者にも分かりやすく解説していきます。
もくじ
ブラックジャックでやめどきの設定は重要

ブラックジャックで長期的に利益を出すためには、「やめどき」の設定が重要です。
勝っている時も負けている時も、事前に決めたルールにしたがってゲームを終了することで、利益をしっかりと残し、損失を少なく抑えることができます。
損失が大きくなることを防ぐ

ブラックジャックでやめどきを決める最大の理由は、感情的なプレイによる大負けを防ぐためです。
負けが続いてくると、多くの人が「確率的にもそろそろ勝てるはず」「早く損失を取り戻したい」という気持ちが強くなります。
その結果、ベット額を上げたり、還元率の低いサイドベットへ賭けるなど、無謀なベットで損失をさらに大きくしてしまう、という失敗が起きがちです。
「1日に100ドル負けたらプレイを終了する」「資金の30%を失ったらテーブルを立つ」など、明確なやめどきを設定することで、致命的な損失を避けることができます。
損失回収のためのプレイができなくなる

やめどきを決めるもう1つの重要な理由は、「損失を回収するためのプレイができなくなる事態を防ぐこと」です。
1度の負けで資金の大部分、またはすべてを失ってしまうと、次のゲームに参加することすらできなくなり、過去の損失を取り戻すチャンスを失ってしまいます。
たとえば、10万円の軍資金があったとしましょう。
熱くなって軍資金をすべて使い果たしてしまえば、リベンジするためには新たな資金が必要になります。
しかし、あらかじめ決めた損切りルールを守り、資金をしっかりと残しておけば翌日以降に損失回収を狙えるのです。
ブラックジャックで勝ち続けるためには、痛手にならない程度の損失で撤退するという考え方を身につけることが重要です。
ブラックジャックでは損切りラインの設定も必須

ブラックジャックで感情に流されず、冷静にプレイを終えるためには損切りラインの設定が必須です。
「1日に100ドル負けたら、それ以上は絶対にプレイしない」など、具体的な数値を設定することで、熱くなって無謀な賭けに出ることを強制的に防ぎ、大切な軍資金を守ることができます。
損切りをネガティブに捉えるのではなく、次回以降の勝利のために負けを確定させる勇気ある撤退と考えるようにしましょう。
ブラックジャックのやめどきタイミング
「ブラックジャックで損切りが重要なのは分かったけど、具体的にいつやめればいいの?」という方が多いかと思います。
ここでは、具体的な数字や状況に基づいて初心者でも実践できる「やめどきのタイミング」を5つ紹介します。
これらの基準を知っておけば、冷静な判断がしやすくなり、大負けするリスクを格段に減らすことができるでしょう。
7連敗~10連敗したとき
ゲーム数 | 連敗確率 |
1 | 50.50% |
2 | 25.50% |
3 | 12.88% |
4 | 6.50% |
5 | 3.28% |
6 | 1.66% |
7 | 0.84% |
8 | 0.42% |
9 | 0.21% |
10 | 0.11% |
まず1つ目のやめどきは、7連敗~10連敗した時です。
上記は、ブラックジャックでベーシックストラテジーを使用した場合の連敗確率を示したものですが、7連敗の確率は約0.84%となっています。
これは、約120回に1回しか起こらない極めてレアなケースです。
このような流れの中でプレイを続けていると、冷静な判断が難しく、「次こそは勝てるはず」という思考に陥りがちで、さらなる損失を招く確率が高まります。
確率的にほとんどありえない悪い流れの時には、流れに逆らわずを離れることが適切な選択です。
軍資金の1/3を損失したとき

具体的な金額に対する明確な基準は、「軍資金の1/3を損失したとき」です。
軍資金の1/3という数字は、精神的なダメージとリベンジの可能性のバランスが取れた絶妙なラインであり、、損失が軍資金の1/3を超えると「何とかして取り返したい」という焦りが生まれ、冷静な判断が難しくなる人が多いというデータも出ています。
たとえば、30,000円の軍資金でスタートした場合には、10,000円の損失が出た時点がやめどきです。
20,000円が残っていれば、日を改めて十分に勝負することができますが、半分の15,000円以上を失うと、「もう後がない」というプレッシャーが生まれて冷静な判断が難しくなります。
したがって、まだ十分に余裕のある「1/3の損失」という段階で撤退することが、次の勝利へつながる理想的な判断といえるのです。
損切りラインに達したとき

事前に決めた損切りラインに達した時は、絶対的なやめどきです。
ブラックジャックはエキサイティングなゲームなので、プレイ中は高揚感や焦りなど感情に左右される場面が多くなります。
勝っている時には「もう少し稼げそう」、負けている時には「あと1ゲームだけ」という気持ちになりがちです。
しかし、「今日の軍資金は10,000円だから、3,000円負けたらやめる」など具体的なルールを決めておけば、感情に流されず冷静に判断できる確率が高まります。
もちろん事前に決めたルールは、何があっても厳守する、ということは言うまでもありません。
損失を回収したとき

負けが続いた後で、損失を回収して収支がプラスマイナスゼロに戻った時も絶好のやめどきです。
マイナス状態からイーブンまで戻すには、ベーシックストラテジーやベッティングシステムなどの戦略に加えて、運も味方してくれる必要があります。
このような状況で、調子に乗って「この勢いで収支をプラスにしたい」と欲を出すと、せっかく取り戻した資金を再び失うことになりかねません。
負けを取り戻した時には、欲張らずにテーブルを離れ、スッキリとした気持ちで次からのプレイに挑むようにしましょう。
目標利益以上に達したとき

最後に、事前に設定した目標利益に達した時も、必ず守るべきやめどきです。
勝っている時には「今日は流れがいいからもう少し稼げそう」と欲が出てしまうのが人間ですが、その「もう少し」という欲が、これまで積み上げてきた利益を溶かす原因になるのです。
ブラックジャックの勝率は、最強の攻略法であるベーシックストラテジーを使っても約49.5%ですから、良い流れが永遠に続くことはありません。
勝っている時こそ冷静になり、最初に決めた目標金額へ達したら欲張らずに勝ち逃げする、ということが重要であり、ブラックジャックで利益を出し続けるプレイヤーの共通点です。
ブラックジャックのやめどきがわからない人の特徴
ブラックジャックをプレイしていてスパッとやめられる人と、ズルズルと続けて負けを重ねてしまう人には、思考パターンに違いが見られます。
特に、やめどきが分からない人にはいくつかの共通した思考パターンが存在するのです。
以下のポイントについて、自分に当てはまっていないか確認してみましょう。
損失を一気に取り返そうとする

ブラックジャックのやめどきが分からない人の典型的なパターンは、損失を1度の大きな勝利で取り返そうとする思考です。
ブラックジャックは基本的な配当が2倍なので、利益も損失も少しずつ積み重なっていきます。
勝てない人は、負けが先行するとコツコツ取り返すのが面倒くさくなり、一発逆転を狙った無謀な賭けに出てしまいがちです。
たとえば、10,000円の負けを取り戻すために、次のゲームで10,000円を賭けるという行動は、単なる丁半博打と変わりません。
このようなギャンブル的な行動は、成功する確率が低いだけでなく、1度成功すると同じことを繰り返してしまうため、結果的には損失を増やすだけの最悪な選択といえます。
資金管理を行わずにプレイする

ブラックジャックのやめどきが分からない人の多くは、資金管理を行わずにプレイしているという特徴があります。
自分の軍資金に合わせた勝ち負けの上限と下限を決めていないため、やめどきの基準が存在していないのです。
それでも勝っている間はなんとかなりますが、負け始めると軍資金をすべて溶かしてしまうまでやめられなくなってしまいます。
「この金額までなら負けても大丈夫」というラインを決めておかないことが、ズルズルと負け続ける根本的な原因なのです。
計画を立てない・ルールを設定しない

ブラックジャックのやめどきが分からない人の多くに、「具体的なゲームプランやルールを持たずにプレイしている」という特徴があります。
事前に計画を立てず、「やめどきはゲームの流れに合わせて考える」といった漠然な目標でプレイを始めると、やめどきを判断する明確な基準を持てません。
たとえば、「10,000円勝ったらやめる」という具体的なルールがあれば、目標に達した時点で機械的にやめられます。
しかし、計画を立てずにプレイしていたら10,000円勝っても「もっと資金を増やしたい」「もっと勝てるかも」と欲が出て、最終的には利益を失うことになるのです。
負けている時も同様で、損切りラインも決めておかなければ無限に損失を追いかけて、軍資金をすべて失ってしまうことになるでしょう。
このような失敗を防ぐためには、事前に計画とルールを設定し、必ず守る強い意志が必要です。
ブラックジャックのやめどきを把握しやすいおすすめ必勝法
ブラックジャックでやめどきが大切なことは理解できても、適切なタイミングを判断するのは難しいと思う人もいるでしょう。
そんな時に役立つのが、やめるタイミングがシステムに組み込まれた必勝法(システムベット)です。
これらの手法は賭け金のルールが決められているので、機械的に損切りや利益確定を行えます。
モンテカルロ法

モンテカルロ法は、数列を使いコツコツと利益を積み重ねていく必勝法です。
モンテカルロ法の手順
- 数列を用意する(例:1 2 3 など)
- 列の両端を足した金額を賭ける(数列が1 2 3なら、1 + 3 = 4)
- 勝敗によって数列を操作する
勝った場合は両端の数字を削除:1 2 3 → 2
負けた場合は右端に賭け金を追加:1 2 3 → 1 2 3 4 - 同じ手順を繰り返し、数列がすべて消えるとセット完了で最初に戻る
モンテカルロ法は、数列がすべて消えると必ず利益が出るように作られています。
また、連敗しても賭け金の上がり方が比較的緩やかで、リスク管理にも優れているので、上級者からの評価が高い点も特徴です。
最初に用意する数列は自由に設定できますが、あまり長くしすぎるとセットの完了まで時間がかかる可能性があるので、3~7程度にしてコツコツと利益を積み重ねていく方法がいいでしょう。
31システム投資法

31システム投資法は、最大損失額を31単位に限定し、2連勝すれば必ず利益が出るように設計された必勝法です。
31システム投資法の手順
- 初回ベット額(1単位)を決める
- 「1, 1, 1, 2, 2, 4, 4, 8, 8」という9回のベット額を1セットとして、左から順番に賭ける(合計31単位)
- ゲームに負けた場合は、右隣の金額を次のゲームでベットする
- ゲームに勝った場合は、次のベット額を2倍にして賭ける。そこでさらに勝てば(=2連勝)その時点で利益が確定し、最初に戻る
- 2連勝できずに負けた場合は、中断した時点の右隣の金額からシステムを再開する
31システム投資法は1セットが最大9ゲームで、9連敗した場合の最大損失額が31単位と決まっており、想定外の大負けをする心配がない点がメリットです。
また、2連勝した時点で利益が確定するので、流れの良い時は短時間で結果が出ることから初心者も安心して実践できます。
ただし、手順がやや複雑なので、慣れるまでは賭け金を小さめにすることをおすすめします。
10ユニット法

10ユニット法は、事前に目標利益と許容損失額を設定する資金管理に優れた必勝法です。
10ユニット法の手順
- 目標利益と許容損失額を決める
【例】目標利益:10ドル許容損失額:15ドル - メモ帳に数列を横並びで10個書く
【例】「1111111111」 - 1ゲーム目は両端の数字を足した金額をベットする
- 勝敗に応じて賭け金を変動する
・勝った場合:両端の数字を消してを増やす→「1111111111」→「11111111」
許容損失額15→17
・負けた場合:数列の右端に賭け金を追加する「11111111112」
許容損失額15→13 - 数列がすべて消えるor許容損失額がマイナスになったら終了
数列を使うのでモンテカルロ法と似ていますが、10ユニット法は利確と損切りラインが明確なので、やめどきを決めるのが苦手な方におすすめです。
ただし、最初の数列が長いので、負けが先行すると長期戦になりやすいというデメリットがあります。
ハーフストップ法

ハーフストップ法は、資金管理に特化した必勝法です。
ハーフストップ法の手順
- 目標利益を決める
- 目標利益を獲得したら半分を確保金として残し、残り半分をベット額として使用する
- 目標利益の半額を失ったら終了する
ハーフストップ法は、目標利益を達成すると半分を確保するので、残りの資金を失った場合でも確実に利益を守れる点がメリットです。
ただし、ハーフストップ法は目標利益を達成するための方法は決められていないため、具体的なシステムベットを習得する必要があります。
まとめ
ブラックジャックで長期的に利益を出し続けるためには、適切な「やめどき」を正しく見極める力が求められます。
具体的には、損切りラインや目標利益を事前に設定し、そのルールを機械的に守ることが重要です。
目の前の勝負に一喜一憂したり感情に流されることなく、冷静に利益を残し、損失を最小限に抑えることを心がけて、ブラックジャックで稼いでいきましょう。